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氏名 |
職名・学位 |
専門分野 |
主な教育・研究内容 |
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野木 義史 |
教授 理学博士 |
固体地球物理学 |
(1)ゴンドワナ分裂過程と大陸分裂機構の解明:南極海、特に南インド洋を中心に、観測船や航空機による地磁気異常、重力異常や地形等の観測を行い、南極大陸を中心とした大陸の断片化の過程を明らかにし、プリュームの関与との関連等の大陸分裂機構の解明を目指す。(2)南極からみた超大陸の形成に関する地球物理学的研究:航空機等による地磁気異常、重力異常や地形等から、南極大陸氷床下の地質構造を推定し、大陸の形成過程を明らかにする。(3)南極プレートの進化に関する研究:南極プレートの境界である、現在の海嶺系のダイナミクスを地球物理学的手法で明らかにする。また、海洋底リソスフェアの進化を、主に電磁気学的手法を用いて明らかにする。 |
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外田 智千 |
教授 理学博士 |
地質学 岩石学 |
南極およびその周辺地域の地質学的・岩石学的・地球化学的・地球年代学的研究をおこなっている。現在進めている具体的な研究テーマとしては、(1)深部地殻での高温~超高温変成作用、流体活動、および、地殻溶融プロセスの研究。(2)高温変成岩・火成岩中の副成分鉱物の挙動と年代論と地球化学とのリンク、(3)原生代~古生代にかけての南極を中心とするゴンドワナ大陸の形成発達史の研究、(4)太古代の地殻形成史の研究、等である。 |
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三澤 啓司 |
准教授 学術博士 |
宇宙科学 |
惑星物質の化学組成、同位体組成に基づいて原始太陽系星雲から惑星が形成するまでの素過程を明らかにする。ウラン-トリウム-鉛、サマリウム-ネオジム、ルビジウム-ストロンチウム、カリウム-カルシウム同位体系を適用して、惑星物質の形成年代や変成年代を高精度で求めるとともに、その初生同位体組成や微量元素存在度から起源物質の特徴と進化過程を探る。 |
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土井 浩一郎 |
准教授 理学博士 |
測地学 衛星リモートセンシング |
南極氷床の質量変動が固体地球に及ぼす影響について、重力変化や地殻変動といった固体地球の変動を観測することにより解明することをめざしている。昭和基地やその周辺で、重力測定やGNSS観測などを行っている一方で、衛星リモートセンシング技術を使って現在生じている氷床変動を広範囲にわたって検出することに取り組んでいる。入力としての氷床変動と出力である固体地球の変動を知ることにより、固体地球の応答を求めることができると考えている。 |
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金尾 政紀 |
准教授 理学博士 |
地震学 固体地球物理学 |
極域で長期間に渡り蓄積された地震学的情報(走時、波形、震源、メカニズム、等)をはじめ、地球物理学的諸データを用いて、現在のグローバルな環境変動による固体地球の物理的相互作用、また地球史の観点から大陸成長過程のテクトニクスを解明する。研究課題の具体的な内容は、(1)現在の固体地球表層部の環境変動、特に極域の温暖化に関連した氷床・海氷・海洋の消長に伴う固体地球の振動特性・地震氷震活動のモニタリング、(2)両極域の地殻~上部マントルの不均質構造やダイナミクスと超大陸の形成・分裂過程、(3)極域(高緯度帯)という窓からみた、地球深部(下部マントル~中心核)の不均質構造とダイナミクス、等に焦点をあてて行う。さらに、(4)極域という環境下・遠隔地における観測技術・データ通信・データアーカイブ手法の基礎研究を行い、共用に資する学術データベースを構築すると共に、(5)極域の遠隔地データをインテルサット等の衛星回線を用いて、大地震や津波等のリアルタイム防災へ貢献する、(6)解析の基礎となる現地データ取得と共同解析推進のため、両極域での国際共同研究を積極的に推進する。 |
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山口 亮 |
准教授 理学博士 |
隕石学 |
隕石を研究することで、太陽系初期にあった微惑星や原始惑星の形成過程をあきらかにしようとしている。 |
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菅沼 悠介 |
准教授 理学博士 |
第四紀地質学 古気候・海洋学 古地磁気・岩石磁気学 |
新生代以降における古環境変動を詳細に復元し,そのメカニズムの理解と将来予測に役立てることを研究目的とします.この目的に従って,特に古環境変動記録の乏しい南極大陸および周辺海域を対象として,以下の研究を遂行または計画中です.1)南極内陸山地における地形調査と宇宙線照射年代法に基づく氷床高度変動史の復元,2)海底堆積物を用いた南大洋における古海洋・環境変動の復元,3)古地磁気記録および宇宙線生成核種フラックスを用いた海底・湖底堆積物の年代決定法の開発。 |
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青山 雄一 |
准教授 理学博士 |
測地 重力 地球回転 GNSS掩蔽 |
測地技術を用いた地球計測を行い、地球システムの力学相互作用を研究する。 |
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今栄 直也 |
助教 理学博士 |
鉱物学 |
地球外物質(隕石、微隕石)構成物質の鉱物学的・岩石学的研究とその成因に関する実験的研究。 |
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海田 博司 |
助教 理学博士 |
鉱物学 隕石学 |
惑星物質科学(岩石・鉱物学)の観点から太陽系初期における惑星の形成・進化過程の研究を行う。従来から用いられている走査型電子顕微鏡(SEM)、電子プローブマイクロアナライザー(EPMA)に加え、さらに高感度な二次イオン質量分析計(SIMS)などの微小領域化学分析装置を駆使し、隕石鉱物中の元素の移動を希土類元素などの微量元素を含めて詳細に捉える。また、SIMSによる年代測定とあわせ、時間軸も含めて惑星の初期進化過程を明らかにする。計算機シミュレーションによる元素の拡散現象の解析も行う。 |
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堀江 憲路 |
助教 理学博士 |
同位体地球化学 |
高精度同位体分析を通じて物質の移行挙動の素過程を解明することを目指している.数~数十マイクロメートルスケールでの微小領域分析から得られる鉱物単位での高精度同位体情報に基づき,物質の移行挙動をトレースし,その時間スケールと環境を検証している.特に,高感度高分解能イオンマイクロプローブ(SHRIMP II)を用いた高精度同位体分析手法の開発と,その応用として東南極大陸や飛騨帯の研究を行っている。 |
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奥野 淳一 |
助教 理学博士 |
固体地球物理学 |
固体地球は,地球の表層でおこる様々な現象(たとえば氷床変動)によって,さまざまな時空間スケールにおいて,その形状を変化させています.たとえば 南極氷床は,地球にとって,巨大な『重し』として作用しており,氷床が変動すると,それに対して地球はゴムマリのように変形します.その地球の形状の変化をコンピューター上で再現する数値モデルの開発を進めています.このような地球の変形の痕跡は,南極沿岸の地形などに刻まれ,また,重力や地殻変動の観測などから現在も継続していることが明らかにされています.そのような観測値と数値シミュレーション結果との比較を通して,過去や現在の氷床変動や地球内部ダイナミクスを明らかにしたいと考えています. |
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藤井 昌和 |
助教 理学博士 |
海洋底地質・地球物理 岩石磁気 |
中央海嶺で生成される海洋リソスフェアは、海底下で起こる様々な水理現象によってその性質が変化し、固体地球の循環における水の運搬役を担っています。海水との反応で地殻の低温変質が進み、また熱水循環を通じて局所的な高温変質が起こります。断裂帯などの大規模な割れ目では、蛇紋岩化が進みマントルに水を取り込みます。海域における地球物理観測研究を通じて、このような様々なスケールで起こる水循環、そしてそれを支えるテクトニクスを明らかにしたいと考えています。海底熱水系など小スケールの現象へのアプローチには、高分解能観測を実現させるために潜水探査機を駆使しています。今後、極域に浮かぶ氷の下や、南極を取り囲む中央海嶺に観測を拡大していきたいです。 |
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石輪 健樹 |
助教 理学博士 |
第四紀学 古気候・古海洋 固体地球物理 |
第四紀後期における氷床変動史と気候変動とのコネクションの解明を研究目的としています。氷床変動はグローバルおよびローカルな気候変動に影響を与える海水準変動と同期しています。数値モデル・地球化学分析を組み合わせることで、氷床・海水準変動史の詳細な復元を目指しています。 |
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竹原 真美 |
特任助教 理学博士 |
同位体地質学 |
複雑な地質イベントの詳細な時間スケールの理解を目的として,イベントを構成する素過程における物質の移行挙動を速度論的に理解することを行う.詳細な時間スケールの議論のために,高感度・高分解能イオンマイクロプローブ(SHRIMP II)を用いた年代測定手法の分析精度向上と確度保証,鉱物試料の微量元素および形態情報の活用等を行っている。 |
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大川 翔太郎 |
総合研究大学院大学 5年一貫制 5年 |
衛星リモートセンシング |
衛星リモートセンシングデータを用いた氷河・氷床の質量収支に関する研究。 |