研究テーマ
南極やゴンドワナ超大陸を構成していた周辺地域の地質・岩石学的研究を通して南極大陸の成因や大陸地殻深部での物理・化学プロセスを調べています。また、二次イオン質量分析計(SHRIMP)を用いたU-Pb年代測定や微小領域微量元素分析などの地球化学的研究をおこなっています。
南極プロジェクト
セール・ロンダーネ山地地質調査計画概要
南極セールロンダーネ山地は昭和基地の西方約600 kmに位置し、1984-1991年の間に日本の南極観測隊によって地質調査がおこなわれました。さらにその後の南極・アフリカ・インドを含めた広域的な研究の進展によって約6~5億年前の東西ゴンドワナ縫合ゾーン「East Africa-Antarctic-Orogen (EAAO)」の南極部分の鍵となる地域として注目を集めています。また、この地域には大陸衝突に伴って衝突付加したと考えられている様々な火成岩・変成岩ユニットあるいはそれらに貫入する火成岩類が分布し、大陸地殻深部プロセスを検討する絶好のフィールドでもあります。そこで、第VII期南極観測計画において2007-2010年の南極の夏期3シーズンにセールロンダーネ山地での地質調査をおこないました。
二次イオン質量分析ラボラトリー(SHRIMPラボラトリー)
2013年度、極域科学資源センター内に二次イオン質量分析ラボラトリー(SHRIMPラボ)を設置。